2001年9月10日(曇り)

14:20予定より大幅に遅れてBerlin−Tegel空港に到着、バスを使いツォーロギッシャー駅へ移動しました。余談ですがBerlin−Tegel空港は首都の空港としては古い建物で、少々寂しい感じを受けます。

恩師である前川先生にKaiser Wilhelm教会に隣接する新しい教会が良い建物であったとお聞きしていたので是非見たいと思い目指しました。ツォーロギッシャー駅から近く、すぐ見つけることが出来ます。19世紀末に建てられた教会は第2次世界大戦の空爆によって破損し、そのままの姿で残っています。すぐ脇に1961年に建てられた教会があり、内部のガラスブロックのステンドグラスは圧巻です。しばし腰をおろし空間を体感し、ホテル インターコンチネンタルへ向かいました。

部屋は丁度改装を終えた部分らしく、モダンなインテリアです。他のフロア−やエントランス部分は改装の途中でした。



Kaiser Wilhelm教会


地下鉄に乗りドイツ統一後の再開発の目玉であるポツダム広場へ、地下のポツダマー・プラッツ駅から広場へ出ます。真新しい建築群にどれから見てよいのか迷いました。ここはレンツォ・ピアノ、リチャード・ロジャース、磯崎新、等の世界的な建築家のデザインによる建物で構成されています。個々の建築をゆっくり見ることを避け、全体を感じ取るよう歩きました。整然とした町並みにスタティックな印象を感じます。IMAXシアター(レンツォ・ピアノ)で3D映像を見て、ホテルへ帰りました。



ポツダム広場の建築群

2001年9月11日(雨のち曇り)

バスに乗りバウハウス・アーカイヴへ、その後同じくバスに乗り待望のナショナルギャラリー(ミース・ファンデル・ローエ)へ到着しました。恥ずかしいことですが、ミースのファンでありながら、実際の建物を見るのは初めてです。バス停に到着時、急に雨脚と風が強くなり、ウィーンで購入した傘が破れながらも建物に向かいました。ベルリンにあって古典とモダンが融合した素晴らしい建築です。大きな庇の下でしばし感動しました。エントランスに近づきますが人の気配がなく、休館日のようで中に入れません。雨や先ほどの傘といい、どうも運がなかったようです。

ナショナルギャラリー

バウハウス・アーカイヴ


地下鉄に乗り換え、フランツ・シュトラーセ駅下車、地上に上がるとすぐにギャラリー・ラファイエット(ジャン・ヌーヴェル)が目に入ります。これは百貨店なので自由に入ることが出来ます。中心部分に直径26mの円錐形のアトリウムが屋上まで、地下4階にも逆円錐のアトリウムがありこの建物の特徴をなしています。友人より「逆円錐のアトリウムの先端に塵がたまっている」との事前の情報を聞いていましたが、確かに少量の紙くずが落ちていました。ここの地下で軽い食事をしたのち、ここから連続する地下街を散策しました。




その後、今回のベルリンで最も楽しみにしていたユダヤ史博物館(ダニエル・リベスキンド)へ、残念ながらオープンは明日との入口の説明で、やむなく外観のみ見ることにしました。この計画については学生時代、その頃よく話題に上がっていたデコンストラクチャ−というデザインの動向を代表するコンペ選出作品として、記憶に強く残っています。デコンストラクチャ−については、それまで実例の少なかったピーター・アイゼンマンが日本において事務所ビルをデザインするなどありましたが、バブル崩壊後その話題は縮小してしまったように思います。しかしながら今こうしてその具体的な建築を目の当たりにすると、迫力があり非常に力強いものを感じます。




ブランデンブルグ門から連邦議会新議事堂へ、中に入ろうとすると入口前に200m以上の行列です。その時間少雨とはいえほとんどの人は傘も差さずエントリーを待っています。10分ほど待ちましたがなかなか進まないので、その時間はあきらめ、夜改めて見に来ることにしました。
ツォーロギッシャー駅付近に戻りKDWへ行きました。ここはベルリンでも高級といわれる百貨店ですが、品数やブランドの多さでは日本のものが優れているように思います。トイレを使わせてもらいましたが、入口に管理の方が居て、やはり出るときにチップを置く習慣です。日本のトイレ事情に慣れているとつい戸惑ってしまいます。
ホテルに戻り、20時ごろ再び連邦議会新議事堂へ向かいました。入口には数人の人が待って、セキュリティーのチェックを受けています。1894年に建てられた議事堂は冷戦時代議事堂としては使われず、1992年のコンペで当選したノーマン・フォスターが建物上部にキューポラを乗せるデザインをしたものです。キューポラのある屋上までは直通のエレベーターで上がります。キューポラ内部は螺旋のスロープが頂上まで続いていて、頂上から議事堂を見下ろす構成です。その空間の面白さはあるのですが、今ひとつそのコンセプトを消化できなかった気がします。



ベルリンでは、天気など不遇なこともあり、再び訪れたいと思っています。