2001年9月6日(曇り)
 

15:40ウィーン国際空港着、現地気温14℃、電車→バス→地下鉄という複雑な乗り継ぎをして中心市街地のミッテ駅に着きました。駅のすぐ近くにあるヒルトン・インターナショナルを予約していたので、すぐにチェックイン、夕暮れまで時間があったのでシュテファン寺院のみ見て夕食を取りました。メインにウィナーシュニッツェル(豚肉のカツレツ)を美味しく頂きました。


2001年9月7日(曇り)

ホテルは1周4kmの市電(リンク)に程近く、市街地中心へ歩いていくには丁度良い位置にあります。ウィーン郵便貯金局(オットー・ワーグナー)を目指しました。その道の途中にルーフトップ・モデリング(コープ・ヒンメルブラウ)があることが建築マップで分かった為、屋上を注意して見ながら歩きました。大学生の頃、デザインの主流はポストモダンからデコンストラクチャへ移行していて、その代表的存在の一つとして注目していた建物です。整然とした町並みの中にあって、屋上部分に一寸だけ外観が見えます。階段を上がりこの建物の入口までは行くことが出来ますが、そこには法律事務所があり、しばらく粘りましたが中には入れてもらえませんでした。仕方がないので入口のガラス扉越しに写真を撮りその場を去りました。後で写真を見ても奥が非常に魅力的な感じがします。




そこからウィーン郵便貯金局へは100mほどの距離です。1906年建築のアールヌーボーの傑作です。そのディテールは美しく、デザイン的にも100年近い時間の経過を感じさせません。今も通常の業務が行なわれている為、ガラス張りのホールには入ることが出来ます。




歩いてシュテファン教会を再び訪れました。それまでフランスのゴシックはいくつか見ましたが、塔部分のデザインのイメージが異なるように思います。それにしても垂直線の強調感があり壮大な建築です。




ホテル ザッハーで休憩し、カールスプラッツ駅(オットー・ワーグナー)を横目に、バロックの名建築であるカール教会へ、端正な外観でバロックとして完成された印象をもちました。内部もドイツバロックに持っていたイメージからすると、随分落ち着いたもので、より古典的な感じがしました。
■ホテルザッハーSACHER(オペラ座近く)
オリジナルのザッハトルテ。ケーキ全体がチョコレートでコーティングされ間には杏ジャムが。それ自体はとても甘いですが、砂糖の入っていないホイップされた生クリームと頂くので甘さは緩和され、深い味わいとなります。メランジェ(ウィーン風カフェオレ)とともに頂きました。日持ちするのでお土産に持ち帰りました。





更に歩いてゼツェッション館(ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒ)へ、ここにはグスタフ・クリムトが描いた壁画があり、見ることが出来ます。1階は企画展示室だったのか、何も展示してありませんでしたが、なかなか気持ちの良い空間です。トイレを借りましたがここのデザインも凝っています。余談ですがウィーンのトイレはどちらもすごく綺麗で清潔でした。




その後そぞろに町を練り歩き、数箇所のカフェ、マジョリカハウス(オットー・ワーグナー)、を経てカフェ・ムゼウム(アドルフ・ロース)で休憩しました。このような歴史建築でお茶が飲めるということは非常に嬉しいことです。今も普通のカフェとして営業されています。オーダーはソーダオレンジ(純)、アイスティ(一)
市電に乗りプラター駅下車、大観覧車へ、木製の広い観覧車がゆっくりと回ります。風で多少ゆれ、人が乗る際一時的に止まるため、多少恐怖感を感じますが、楽しめる範囲です。その日観覧車の一台を使ってパーティーが行なわれているようでした。中心に10人がけのテーブルと料理が運ばれなかなか楽しそうでした。





夕食は中央郵便局地下の「フランクス」で食べました。レンガ積みのアール天井と薄暗い空間に蝋燭という中世的な雰囲気のなか、イタリアンがメインです。雰囲気が良かったので翌日も訪れました。

9月8日(晴れのち曇り)
 

市電に乗りヴォティーフ教会へ、1879年完成のネオゴシックです。当時ゴシックのリバイバルとして作られている為、ゴシック建築の特徴がよくあらわれています。それにしてもリアルタイムで作られたゴシックと比べると何故か迫力に欠けるような気がします。それはそのゴシック教会が建設される時間の差でしょうか?過去のゴシック教会の多くは数百年をかけて建設されていることが多く、それに比例して多くのエネルギーが注がれたのではないかとも思います。




ロース・ハウス(アドルフ・ロース)、レッティ蝋燭店(ハンス・ホライン)を一見。レッティ蝋燭店の外観は変化ない様に思いますが、現在は靴屋さんに変わっているようです。それにしてもハンス・ホラインを有名にした建築の一つである為、この呼び名はこれからも変わらないのかもしれません。




カフェ・デーメルで休憩、フルーツトルテ、アールグレー(一)、メランジェコーヒー(純)を注文、ホテルへの帰路で小雨の為、傘を購入(割高でした)その日もぐっすり寝てしまいました。

■カフェデーメル DEMEL
ケーキのショーケースの前でケーキを選び紙に書いてもらいます。席に着きお茶などをオーダーする際にそのメモを渡します。慣れない観光客には便利なシステム。

9月9日(晴れのち曇り)
 

市電で移動しカール・マルクスホフ(カール・エーン)を目指しました。ハイリンゲンシュタット駅を下車すると正面に建っています。巨大な共同住宅でありながら、エントランスに特徴を持たせて個別化を図るなど、参考になりました。




市電で更に移動し、カフェラントマンで休憩、ミッテ駅から歩いてフンデルトヴァッサーハウス(フンデルト・ヴァッサー)へ、市営住宅ですが、人が本当に住んでいるのか、観光客でいっぱいです。独特の絵画的な世界で建築的な発想では考えにくいデザインです。
■ラントマン LANDTMAN
ブルク劇場の近く、朝10時頃訪れたのでまだ朝食をとっている人たちも。しっかりとした食事もとれるカフェです。シートも深く、お茶はポットで供されるのでゆったりと過ごせます。




9月10日(晴れ)
 

7:30発のベルリン行きの飛行機に乗る為、多少早すぎたのですが朝食も食べず5:30のバスに乗りました。ボーディングを行い、出発を待ちました。なかなか搭乗の案内がされず、しばらくして掲示板の搭乗するはずの飛行機にaufgangと表示されています。聞くとキャンセルの意味らしく焦りました。カウンターには既に飛行機を振りかえて貰う手続で多くの人の行列が出来ていました。何とか9:55発デュッセルドルフ行き→13:00発ベルリン行きを確保し、予定を遅らせてベルリンへ向かいました。